バクタ(シリーズ)

姫屋ソフト PC-98 AVG


Bacta

☆妖魔vs人類

[Bacta]
 現代に近すぎる未来。
 妖魔が出現し、事件を起こし続けていた。
 警察は続発する妖魔による事件に対処すべく、対妖魔組織を結成。
 そこに一人の男が入ることになっていた。
 男の名を陣八、妖魔とは並々ならぬ因縁を持つ男である。

[Bacta2:The Resurrrection of Bacta]
 前作で、惜しくも宿敵ディルサーラを逃してしまった陣八。
 しかも前回の騒動でめでたく(?)クビになり、今ではボロくさいビルの中に落ちついている。
 一方、妖魔の方も統括者ディルサーラを失った為にバラバラに活動し、暴れまわっていた。
 だが最近になって美少女誘拐事件が続発する。
 その調査を進めていくうちに、見え隠れしてくるディルサーラの影。
 陣八は今度こそディルサーラとの決着を着けることが出来るのか!?
 「バクタ計画」とは何なのか!?

 −などという話があったかどうかは定かではない。
 一応粗筋としては合っている・・・はずなのだが、どうにもこの話がなぁ。記憶で書いている事と、今現物が「2」のFD版しかない(CD版を処分するんじゃなかった・・・)ので、1の部分が怪しいのです。
 まぁ、それはさておき。
 一応構図としては、「妖魔vs人類(というか日本)」を背景に、陣八をディルサーラの因縁の戦いが繰り広げられる・・・と思ってください。

☆でも、ギャグ・・・

 しかし、シリアスな話かというとそうでもなく、ギャグ中心かというとそうでもなく・・・本当にどう書けばこの話の内容が伝えられるのか悩むほど。
 というのも、妖魔は人間(女性のみ)に化けて(とり憑いて)事件を起こしたりするんですが、これを見分ける方法は「まぐわう」以外にない(と思った。確か他に方法はなかったと思う)んですが、そこはそれ、妖魔もそんな事はよーっく知っているから当然「きゃー!変態よぉっ!」などと騒いたり「あたしが妖魔ですって?笑わせるわね」などと誤魔化したりして、逃げようとする訳です。
 なんで「まぐわう」事が必要なのかは、確か「人間の精がないと活動出来ないから」という理由があったような・・・つまり精を使い果たしたら動けなくなるとかそういう事だったかと(もちろん、男の方が先に果ててしまった場合は妖魔に首をはねられる事になりますが)。

 その上、陣八は陣八で、そういう妖魔の性質をよーっく知っている(というか、昔から因縁がある)ので、「ふっふっふっ、俺が調べないうちはいくらでも疑ってやるぜ?」などと脅かして・・・そうして根負けして「まぐわって」、その後に陣八が油断したと思い込んだ妖魔が襲ってくるところを「スドン!」という・・・(書いていてづくづくヒキョーだなと思う)
 しかもこの陣八、絶対に敵に回したくない性格をしていまして・・・一度疑ったらテコでも動かない性格なので、「むっ、お前妖魔だな?ぜぇ〜ったいお前は妖魔だ!お前が妖魔じゃないってのなら証拠を見せてみろ!」と執拗にうるさくなるとか、まぁそういったところです。
 ちなみに「お約束」として、妖魔に憑かれていない女性ももちろんいるし、そういう人たちも陣八の対象になったりします。というか、例えば陣八に対して偉そうな態度をとる女性に対して、後で復讐(?)として「もしや・・・お前が妖魔だなっ(以下略)」って感じの展開とかもあったり。
 しかも妖魔に対しては人一倍敵意を持っているせいで必要以上に破壊活動を行う事があります。
 特に2のオープニングではいきなりカドリングガンをぷっ放すし・・・

 そして妖魔のボス、ディルサーラ。彼女(?)と陣八は特に以前からお互いの事を知っているようで、陣八に対して挑発したりといろいろな活動をします。
 こういう二人の因縁とは?それは「Bacta2」の最後で語られるのですが、それは書かないでおくとして、と。

 物語自体は、妖魔と陣八の戦いによって引き起こされる数々の事件と、その受難を被ることになる人々たちとが主に登場します。
 その受難も様々で、主に陣八の独断によって引き起こされるものがほとんどです。
 ・・・え?全然ギャグに見えないって?そうなんですよね。

 実はここが説明の難しいところで・・・なんというのか、どつき漫才を頻繁にやっているような、そんな感じかなぁ(この例えは合っている訳でもないがそう離れてる訳でもない微妙な感じ)。そのどつき漫才の巻き添えを喰らっている人々たちの反応がギャグの味、というところですか。
 そして最後の最後で明かされる数々の謎!秘密!ディルサーラと陣八の因縁とは!
 あ、念のため書いておくけどそんなにたいそうなものではありません。ただし脱力系のオチでもないのでご安心を。
 他にも「変なコマンド」が出る事が結構多いし、しかもそのリアクションがまた豊富だったりするし・・・おかげで陣八が終始シリアスなままにならないで済んでいるし(一応この手のコマンドを実行させなくてもクリアする事は可能・・・だと思う。試してないけど)。

 しかしまぁ、変なゲームなのは確かですね。私はぐみなさんやもんがらさんからこのゲームを紹介された(・・・と思う。確か)後に、偶然CD版を見つけたんで、いきなり1と2両方を遊んだけど、その間結構笑わせられたし。
 ただ、現在では中古でも入手は難しいかな・・・
 一応、「Bacta」「Bacta2」のFD版の他に、PC-98&FM-Towns用CD-ROM版として「Bacta 1&2+Voice」があり、これはその名の通り1と2のセットに加えて声付きになっている物です。

 しかし昔の姫屋ソフトって変なゲーム(誉め言葉)も出していたんだな・・・

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 ちなみに「Bacta2」のキャラデザは影崎夕那さん。マニュアルにある4コマの為だけに「Bacta2」はすぐに取りだせる所に置いてあります(笑)
 CD版はPC-98とFM-Towns両用になってます。あとマニュアルに影崎さんのマンガがあるのはFD版での話(CD版は味気ないマニュアル)。
 蛇足ながら、姫屋ソフトは後に「EVE」などを出すC'swareなどの前身です(後で分社か何かしたらしい)。

 追加:「姫屋」自体が「姫屋ソフト」「C'sware(系)」それぞれのブランドを持っている、が正解だそうです。(情報どうもです)