いよいよやって来た学生生活最後の夏休み。
主人公のそばには、幼なじみの恵理（めぐり）と翠（みどり）、一緒に暮らしているお姉さんの千晴さんたちがいる。そしていつも恵理さんと翠さんと私は「仲のいい」関係だったが、最近恵理さんがやけに積極的になってきている。なんでも「ねぇ、私たちっていい恋人になれそうだと思わない？」と思っているとか。翠さんはそれを聞いてなんか複雑そうだし・・・
さらに小さい頃に「妹」として接してきた従妹の「タマちゃん」こと玉緒ちゃんが、同じ学校に転校してきたり、千晴さんの知り合いの深月さんとも知り合いになったり・・・。
学園生活最後の夏休み、最後に主人公のそばにいるのは誰なのでしょうか・・・。
このゲームはＦ＆Ｃ制作という事もあり、かなり明るいシナリオが中心になっています。少し重い部分もあるけど、全体としてはいわゆる「ハッピー」なシナリオです。これがいいかどうかは好みだと思いますけど（私は好みです）。
そしてプレイ時間もかなり短めで、大抵１〜２時間で終わります。そういう特徴を見るだけでも「裏ナチュラル」または「ナチュラル２」または「ナチュラブ」（これは某氏が言っていた事だけど（笑））・・・そのアダ名が付くのも理解できると思います（笑）個人的には「ナチュラル」で不満だった「どう考えてもハッピーエンドじゃないよ」っていうエンディングが少なくなっている（というか今度はハッピーエンドしかないような・・・）のがいいですね。
それに恵理と翠のシナリオだと、所々にある翠の反応が楽しいです。例えば恵理が「ねぇ、恋人になろうよ」と聞いてくるシーンがあるんですが、それを聞いていた翠が「お約束」の反応をするんですよ（言うとおもしろくないので自分で見てね）。そういう部分などで楽しませてくれるのはいいですね。ラブコメをそのまんまマンガにしたようなゲーム、と言えばかなり近いかな。
ただ、「ゲーム」として見た場合は練り込みが足りないのは事実です。例えば、ゲームを最初から始める時にヒロインを選ぶんだけど、その時それぞれシナリオが変化するのはちゃんと出来ています。でも、そのゲーム中でヒロインに選ばなかった女の子もちょくちょく出てくるんだけど、その扱いが「脇役」に徹しているのは人によっては不満に思うかもしれません（例外はタマちゃん。なんか出番がやたら多いです）。
また、このゲームは「繰り返し」を中心としていますが、いわゆる「やり込み」ゲームじゃないので、そこを不満に思う人もいるかもしれません（ゲームに深さがあまりないという事）。
とはいえ、「ナチュラル」などのソフトでも言える事だけど、そういう部分が「味」になっているのも確かでしょうね。簡単に言えば「軽い」ゲームだという事と、気軽にプレイ出来る点では充分お買い特だと思うので、「ストーリーにもう少し幅があればよかったね」程度の問題でしょう。このゲームの売りである「明るさ」は充分に活かされていると思うので・・・。
とりあえず私はこのゲーム、好きですよ。「恵理」という、久しぶりに活発な少女を見せてくれたので。それに「お約束」がうまく生きているし。
ただ、これって・・・１８禁ゲームとして見た場合「・・・Ｒ指定でもいいんじゃないの？」と思うのも確かですけど（Ｈシーンが少ないし・・・さわやかなＨだし・・・ラストにしか出てこないし・・・）。Ｈシーンを期待して買うのだったらやめた方がいいです。明るいラブコメを見たいのならおすすめ。（私の中での位置づけも「明るいラブコメＡＶＧ」になってますし・・・）
あと、１８禁ゲーム初心者には向いているんじゃないかな。
個人的にイチオシは恵理ちゃん。でもシナリオの破壊力はタマちゃん最強！
あんなかわいい「妹」に「お兄さん」攻撃されて耐えられる人はいないと思う・・・（苦笑）
補足。それぞれのシナリオでも、基本的には出てくる娘を攻略出来ます（例外あり）。難しいけど。