とらいあんぐるハート

ジャニス AVG Win


☆うぉ、くすぐったい〜!!

 「うぉ、くすぐったい〜!!」
 これが「とらいあんぐるハート」、通称「とらハ」をプレイしている時の感想ですね。
 何というのかな。ラブコメのマンガを読んでいて、登場人物が「見てる方が恥ずかしくなるくらいにラブラブ」してるのを見ているとくすぐったくありません?ちょうどそんな感じなんです。
 この「くすぐったさ」を持った18禁ゲームは過去にも「DOKIDOKIバケーション」「晴れのち胸騒ぎ」「くすり指の教科書」などが出ていますが、この「とらハ」はまた格別の「くすぐったさ」です。その「くすぐったさ」とは・・・

☆「萌え」の要素を最大限に活かしたシナリオ

 最近になって、よく使われるようになった言葉(ただし「オタク方面」での話です。念のため)に、「萌え」って言葉があります。この意味は結構いろいろある(使い方によっても変化するので)んですが、基本的には「○○のかわいさがもうたまらない〜!」とか、そういった感じの意味で使われますね。
 そして、「とらハ」では「萌え」の要素をふんだんに、贅沢に入れてあります。
 例えば「小鳥」という、いわゆる「妹」タイプのキャラがいるんですが、これがまた見事に「かわいくて、つい構いたくなる」行動ばかりするんですね。他にも瞳先輩はやっぱり「優しいお姉さん」なんですが、これまた「ありがち」なんですよ、シナリオのタイプ的には。
 だけど、「ありがち」なのに、「ありがちだな」と思わせない。そういうシナリオの組み方が見事だと思います。というのも「萌え」の要素をうまく利用して、それ以外の事をあまり書かないようにしているおかげでうまく「ダマされる」んですね。しかも時々逆の事をしたり、とシナリオの組み方が工夫されているのでダラダラする事もありません。

 実を言うと、いわゆる「ラブコメ」はほとんどの場合「お約束」の固まりだし、実際ほとんどのパターンは多くのマンガなどで消費されています。しかしそれでも、「見せ方」を工夫するなどの余地はまだまだあるし、「お約束」を逆手に取ってしまう事も出来ます。でも「普通の人間」を中心にしている以上、ある程度の制限は出来てしまいますよね。
 ・・・という事で、「とらハ」では「人間」と「人間以外の物」の比率が凄いことになっています(苦笑)しかしそれも「とらハ」だから、というよりは「それでも、好きになったんだからいいじゃん」という感じで簡単に許してしまう・・・そういう世界です。そして、「照れ」もなしにそれを実現しているのが立派なシナリオだと思います。

☆操作しやすいシステム

 また、「とらハ」で気に入ったのは、システムが軽い事ですね。
 音楽、音声をOFFにすればCDなしでも遊べるし、システムが軽いおかげで少し前のスペックのPCでもかなり遊びやすいです(ノートPCでも平気でしょう)。それに移動画面では「どこにキャラがいるか」がわかるように、キャラの居所を教えてくれるだけでなく、キャラが出ない所には行かれないので攻略も簡単になっています。
 もっとも、プレイ時間は少しだけ長めですが。大抵3〜4時間ぐらいかな。

 それから、感心したのは「きちんと恋愛している」って事ですね。
 18禁ゲームでは省略されがちな「コンドーム」の扱いなどもちゃんと出てくるし、Hシーンも結構密度が濃いです。それはもー見てる方が「熱いなーてめぇら」ってつっこみたくなるほどラブラブ(苦笑)
 でも最近の「・・・これ、素直に一般指定で出せば?」ってラブコメAVGの傾向にちょっと飽きていたんで、良かったです。それに、「好きになった女の子を大事に扱う」描写が丁寧だし。いやもう本当にラブラブで(苦笑)

☆続編も出てます

 しかし、ネットのあちこちでかなり好評で、口コミで広まったにも関わらず、ジャニスが再生産をこないだまでしてなかったんで、一時プレミア価格で売られていたのにはまいりました。お願いだから発売して1年の間に再生産がないってのは勘弁して(汗)今では再生産がかかったようで、新品でも買えるようになりましたが。

 それと、「2」として「とらいあんぐるハート2 〜さざなみ女子寮〜」が出ています。
 こちらは前作とは比べ物にならないほど「萌え」要素がパワーアップしているとの事なので、機会があればやってみるつもりです。

 何はともあれ、「とらハ」は「ツボ」にハマればかなり楽しめることうけあいです。
 どっちかといえば「シチュエーション」を楽しむゲームって気もしますけどね。
 え?「恥ずかしい」って?ダメですよ、この「恥ずかしさ」が一番の楽しみなんだから(笑)

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 いやー、本当プレイしてて何回転がったことか・・・
 ちなみに私は瞳先輩が大好きです。
 そうそう、「とらハ」1、2どっちもインストールしたら必ずジャニスのページにある修正ファイルを入れましょう。

 追加:2002年6月現在、CD版はロットアップ(生産終了)してますが、とらハ123と「ラブラブおもちゃ箱」「リリカルおもちゃ箱」にさらなるおまけシナリオを加えた「とらいあんぐるハート123 DVD EDITION」が出ているので、こちらがお薦めです(全部まとめて買うより安いし)。
 しかもこっちで追加されたおまけシナリオがいい出来!「リリカルおもちゃ箱」におけるとらハ3補完シナリオのように、とらハ1の補完をしてくれる内容です。