今度は、前作と「ちょっとだけ」シンクロした時期、女子寮「さざなみ女子寮」を舞台に今度はドタバタありのラブコメな展開が繰り広げられます。
主人公の耕介が、いとこである愛さんがオーナーをやっている女子寮「さざなみ寮」に来るきっかけ。それはおばに当たる神奈さん−−この人がさざなみ寮の管理人をやっている−−が、香港旅行に行くというので、その間に管理代行をやって欲しいと頼まれた事でした。
ところが、女子寮ということで、当然ながら住人たちの反応は様々。「男が女子寮にいるなんて」と反対する人はいるし、「まー、いいんでない？」って人はいるし・・・そこで、住人の一人、知佳（通称、ちかぼー）の提案でテストみたいな事をすることになりました。
それは、まずそれぞれの部屋のマスターキーを一旦それぞれの住人に預けて、その後各自で「耕介さんが信用出来る人（あるいは管理人代行としてふさわしい）だと思ったら、その時に耕介さんに鍵を預ける」・・・というものでした。
さて、耕介さんはみんなに認められることが出来るのでしょうか・・・？
ということで、とりあえずは住人のみんなに信用されるところまでいろいろと（本当、いろいろと）頑張らないといけないわけですね（笑）この「いろいろと」は、実際に遊んでみればわかると思いますので書きませんが・・・
でもこれだけで終わるはずがありませんね。という事で、これについては実際に遊んでのお楽しみ、と（これから遊ぶ人もいるでしょうし・・・というか、私自身発売されてからかなり経過してやっと遊んだクチですし）。
しかし今回も、「とらハ」の「お約束」とも言える、めっちゃくちゃファンタジーな一般世界・・・というのも変な言い方だけど、本当に「いるのが当たり前」って世界が今回も健在です。
前作もそうでしたけど、今回も「人間ではない」キャラが・・・あ、いや。今回は「種族的には」人間ってキャラの方が多いのですが（前作は人間以外の種族（？）も多かったなぁ）。でもキャラごとの能力のバリエーションがいろいろ増えて、そういう意味では前作よりもにぎやかになっています。
そして、特徴的なセリフがかなり増えました。私の場合、美緒のセリフの数々が結構気に入っちゃってますね・・・例えば、「にゃんがにゃんがにゃー」とか、「うむ、らじゃったのだ」とか。
前作が「ラブラブなシチュエーション」で転がるゲームとすれば、今回は「セリフと話のやり取り」で転がるゲームと言えるかもしれません（笑）
で、肝心のゲーム部分ですが・・・これは「とらハ2」のファンも認めている事ですし、私もあんまり言いたくはないのですが・・・システム上での齟齬があります。これは元々「とらハ2」が目指していたゲームシステムを作っていて、そのシステムが結局完成しなかったものの、それを完全に外すともっとバグが出てしまう可能性がある為にやむを得ず一部だけを残した、という事情から出てしまった齟齬なので、それを聞くと仕方ないかなぁ、とも思うけど・・・
ただ、本来は「ちゃんと対処する」というのも重要（というか本来はその方が良い）なポイントなだけに、こういう事情はジレンマですね（特に、「外すとバグが増える可能性が出てしまう」辺りがかなり深刻）。
もっとも、ゲームのテンポを若干崩すとはいえ、ゲームの進行そのものに対する影響はあんまりないので、あまり気にしないで遊ぶのがいいでしょうね。
だから私もこの点に関しては目をつぶっています・・・とはいえ、これは「ゲームの進行そのものに影響があまり（ほとんど）ない」から目をつぶれるんですけどね。某ゲームみたいに「ゲームの進行そのものに影響ありまくり」だったら嫌すぎですが（ねぇ、某蛇？）。
まぁ、それ以外は前作と同じように基本のテンポはいいし、特に不満は出ないと思いますね。でも今回は隠しキャラの出現がちょっと大変かも・・・（出現する条件が結構前の方にあるみたい）
あとフルインストールしても起動にCDが必要なのはちょっと勘弁してください（一応、仮想CDなどで対応は出来ますが、ここでは詳しくは書きません）。これ以外には特に不満はないなぁ。
それと、前作をプレイしていると「ちょっと」（人によっては「とっても」・・・はい、私は「とっても」です）嬉しい話が入ってるのも結構嬉しいですね。
最後に、これから「とらハ2」を遊ぼうという人へ忠告。
必ずジャニスにあるパッチを入れましょう。入れてないと、結構悲惨（よりによってあのイベントでかい・・・）。
個人的には「とらハ」は1>3>2の順で好きかなぁ。
ちなみに「とらハ2」だと好きなキャラは薫。
追加：2002年6月、とらハ123と「ラブラブおもちゃ箱」「リリカルおもちゃ箱」にさらなるおまけシナリオを加えた「とらいあんぐるハート123 DVD EDITION」が出ているので、こちらがお薦めです（全部まとめて買うより安いし）。