LUNAR SILVER STAR STORY

角川書店 SS RPG


LUNAR SILVER STAR STORY

☆銀色の大地と青き星の物語

 銀色の大地の物語。
 青き星の見える世界、女神アルテナの恵みを受けた世界−LUNAR。

 赤竜、白竜、黒竜、青竜の4匹の竜を駆り、
 女神アルテナと世界とを守る伝説の英雄ドラゴンマスター。

 最後のドラゴンマスター・ダインの眠る地で育った少年アレスは、ダインに憧れ、ダインと同じようなドラゴンマスターになる事を夢みている。
 そのアレスと共に育った幼なじみの少女ルーナ。

 アレスの旅は、ケンカ友達のラムスの提案で白竜の洞窟と呼ばれる洞窟へ探検に行く事から始まった。ドラゴンマスターであったダインも最初に入ったと言われる洞窟の中へ・・・。

☆LUNARシリーズについて

 「LUNAR」シリーズはメガCDに始まり、SSやPSにも移植されている人気シリーズです。ちなみに読み方は「ルナ」です。
 で、タイトルはちょっとややこしい事になっているので後述するとして、ここではSSでの第1作である「SILVER STAR STORY」について述べます。尚、メガCD版については「ETARNAL BLUE」をクリアしてからプレイするつもりなのでしばらく待ってください。

☆至って「普通」のRPG

 この「LUNAR」シリーズは至って「普通」なRPGです。派手な演出やハデな展開はそんなにありません。ストーリーも静かに流れていきます。だけど、実際にはかなりの数のファンがいる作品でもあります。その人気の理由は・・・?
 私がプレイして感じたのは、「雰囲気が気持ちよい」という事。例えるなら、「イース」「白き魔女」、特に後者とゲームの雰囲気の出し方が似ています。最初から最後まで主人公たちが特に強いという物語でもない、そういう点も「LUNAR」と「白き魔女」は似ているようです。
 そして、物語は主人公であるアレスを中心に進んでいきます。いくらかはドタバタがあるにしろ、メインはやっぱりアレスの旅なんです。そういう意味では「等身大の物語」とも言えるでしょう。
 ゲームとしては一本道ですが、物語を見るという意味ではかなりよく出来ていると思います(バランスやテンポがいいのだ)。
 でも本当は、「ハデな演出」や「突拍子な展開」に頼る事なく物語をきっちり作る事は難しいんだけどね・・・。「LUNAR」はそこがちゃんと出来ている作品です。

☆LUNARにおける魔族

 ちなみに「LUNAR」では、とりあえず「魔族」が敵という事になっています。しかし、実はそれも100%の正解ではないのです。確かに魔族は人間と女神アルテナを憎んでいます。しかし、魔族は女神アルテナを憎む一方で、人間たちと同じように「青き星」を眺め、緑の大地を踏み締める事を望んでいるのです。
 「敵対する者が絶対の悪ではない」という視点での物語は好みですね。ただ、それだけにもう少し掘り下げが欲しかった感は否めません。

☆船上のルーナ

 ちなみにSS版(PS版)ではアニメが効果的に使われています。特に気に入ったのが「船上のルーナ」ですね。かなり力の入ったアニメなので、自分でご覧になる事をすすめます。ちなみにこのシーンは「LUNAR」でも1、2を争う名シーンです。
 他にもアニメシーンがあるのですが、CGとアニメの合成の仕方が結構うまいです(ごまかし方などもうまい)。

☆やっぱりある欠点

 と、ここまでよく出来たゲームなんですが、それだけに細かい操作の部分などで損をしているのが惜しいですね。例えばアイコンの並び方とか、ロードの時の長さとか、そういう部分が気になるんです。他がなめらかに動くだけに余計目についてしまうんですね。
 ただ、念のため言っておきますが、全体としての完成度は結構高いのです。だからこれらの欠点は些細な事だし、慣れれば気にならないのも確かです。

☆LUNARシリーズの系譜

 LUNARシリーズは少しややこしいので・・・とりあえず説明します。
 「ややこしい」とはいっても、実際には内容で分けると2つに分けられるのですが。
 なお、「魔法学園LUNAR!」はパスします。いや、パスさせてください(苦笑)

タイトル
機種
ソフトハウス
内容
LUNAR THE SILVER STARメガCDゲームアーツ全てはここから始まった・・・とは聞いているが、まだ未プレイ。
一応入手はしたが。
LUNAR ETERNAL BLUEメガCDゲームアーツ前作はこの為の伏線とも言える大作。
とにかく「LUNAR」はこれもやらない事には話にならない所もあります。
ちなみに読みは「エターナル・ブルー」。
LUNAR SILVER STAR STORYSS/PS角川書店アニメなどが加わっています。
今から入手するならPS版の方が入手しやすいようです。
シナリオはメガCD版と一部異なります。
LUNAR SILVER STAR STORY
MPEG版
SS角川書店別名「LUNAR(中略)COMPLETE」。
アニメシーンがMPEGになっているのとトレカが付いている、あとは少々の変更ぐらい。ただし限定版。
LUNAR2 ETERNAL BLUESS/PS角川書店これまた一部メガCD版とは異なるので、結構賛否両論。
クリアしましたが・・・こりゃ、確かに賛否両論出るわなぁ。

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 そういえば、SS版「SSS」はPCに読ませるとアレフコ台本が入っています。
 元々セリフがわからないとおもしろくないという事で字幕対応も考えていたようですが、結局無理(出来ない)という事で代わりにアレフコ台本をテキストで収めるという形でのフォローになったようです。
 この台本はSS版のノーマル版、MPEG版に入っています。PS版には入っていないようです(実物にて確認)


うしとら
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