展望台
MURDER ON THE TOP

クロスメディア AVG PC−98/88


☆展望台にて・・・

 「私」は友人でありメトロポール推理協会会長でもあるハンチコック氏に招待され、メトロポール展望台に遊びに来ている。
 ここメトロポール展望台には、東西南北の4方向にそれぞれ1台ずつ望遠鏡が設置されていて、あらゆる方向の景色を楽しめるようになっている。
 そして、「私」が望遠鏡を覗いた時から事件は始まった・・・。

☆「裏窓」

 「展望台」ははっきり言って、かなりマイナーなゲームです。だから知らない人の方が多いと思うんで、ちょっと説明しますね。

 「展望台」は「裏窓」です。
 ・・・それじゃわからんって(汗)。ええと、ヒッチコックの名作「裏窓」という作品なら知っているでしょうか?その作品で、望遠鏡で覗くシーンがありますよね。そう、まさにそのシーンをゲームにしたような物なんです。
 そして、今では珍しい「コマンド入力方式」です。つまり「ああ、危ない!そうだ、今持っている○○を投げてやれば・・・」と思ったら「○○ 投げる」と入力してやるんですが、これが実にゲームにマッチしているんです。これはコマンドを入力できるパソコンゲームならばでのシステムでしょうね。

 今ではかなり入手困難ですが、もし運良く見つけたらば是非買ってみる事をおすすめします。(注:2ドライブ必要です)

☆複数ある解決法

 ところで、このゲームは基本的に望遠鏡を覗くと、今まさに殺人が行われようとしているシーンを目撃します。そこで、主人公である「私」がどうにかして妨害してやる訳ですが、ここがミソで。実は殺人に成功させてもゲームオーバーにはなりません!
 というのは、このゲームでのゲームオーバーは「犯人に殺される事」。そう、殺されない限りは終わりではないのです。ここまで書けば察しのいい人なら気付くでしょう。実はクリアパターンとして、「犯人との対決に勝つ」というのもあるんです。ただしあなたはかなり非力だし、犯人は武器を持っています。まともに戦おうなんて考えない事です。

 さらに、「妨害」にしても一部のシーンでは複数の解決法があったりして、「ああ、これはこういう使い道もあったのか!」と思わせてくれます。他にも物語の進め方によってはメトロポールにまつわる5つの噂話の真相を知る事もできたりします。

☆柔軟性のあるシナリオ

 さらに、「展望台」では、事件を解く順番なんてのも別に決まっていません。例えば北の望遠鏡で起こる事件を全部解決してから南の望遠鏡に行ってもいいし、手当たり次第に解決してもいいし・・・(ある程度の制限はあるけどね)。
 そしてエンディングも意外姓があっていい感じです。たまにはこういうゲームが出てもいいよなぁ。

メニューへ戻る