東京TwilightBusters
〜禁断の生贄 帝都地獄変〜

ウルフチーム AVG PC-98



TOKYO TwilightBusters

☆かなりマイナーだけど評価の高い作品

 この「東京トワイライトバスターズ」は、すごくマイナーです。
 というのは、少なくとも最初の発表から実際の発売までに、かなりの年月が流れている事。その為実際の発売日が不確かなので、実際に商品が出ている現場を見た覚えのある人は少ないそうです。
 さらにもう一つは、実際に出ていた時には広告があまり出ておらず、その為出ている事に気付かなかった(私もそうです)人がかなり多かった事。
 そして気付けば、「名前は知っているけど実物を見た事がない」人が多いという・・・
 しかし、実際にプレイした人のほとんどが「おもしろい」「名作」と誉めている稀なソフトでもあったりします。
 その「東京トワイライト〜」を借りる事が出来たので、どういうのか紹介しましょう。
 ちなみにコレを書いている時点でまだ第1章だったりします・・・

☆由貴

 大正12年7月1日
 一人の男が闇の中の地下水道を駆けていた。
 男の名を草薙琢磨と言う。
 彼は長年探し求めていた一人の少女の居場所が判明したという情報を受けて、ここに来ていたのだ。そして、情報の通りに少女はいた。
 琢磨は少女を連れて地下水路を脱出しようとするが、その途中で鉄仮面の男に追いつかれてしまう。さらにその場を異形の物に襲われて絶命した・・・。

 同年7月31日
 港に着港した船の中に草薙祥はいた。
 彼は父が突如謎の消失を遂げたとの報を受けて、留学先であるイギリスから日本に帰国してきたのだ。港には長年草薙家に仕えてきた執事である帯刀杢念が迎えに来ていた。
 家に着いた後、祥は執事から父が行方不明になった日の事を聞き、すぐにでも調査を始めようとするが、執事に止められてしまい調査は明日から行う事にした。
 その夜。祥は一人の少女の夢を見た。
 真っ暗な中にいるその少女は泣いていた・・・

 翌日、執事や父の秘書である麻生沙夜子さんと一緒に父に関する情報を集めているうちに、警察から連絡が入ってきた。
 その内容は、「父が発見された。ただし死体として」という物だった。
 警察の中で、異様に腐乱し、見る影もなくなっていた父の死体と対面した祥は心の中で一つの決意を固めた。
 「必ず、父を殺した犯人を見つけてやる・・・!」

 しかし、まだ彼はこの時何も気付いてはいなかった。
 闇の中に隠れた狂気と神秘と恐怖の世界に、足を踏み入れようとしていた事に・・・。

☆かなり歯ごたえのあるAVG

 という訳で、プレイヤーは基本的に祥の立場になって行動していくようになっています。「基本的に」というのは、このゲームでは同時に最大4人までが一度に参加しているんです。
 そしてゲームシステムも少し変わっていて、普通のAVGのようなコマンド選択方式のパートと、キャラを実際にリアルタイムに動かして進めるパートの2つのパートで構成されているんです。ここで注目して欲しいのが、リアルタイムのパート。
 ここでは先述の「最大4人」の部分が特に重要になっています−というのは、リーダーを設定出来るのです。そして他の人はリーダーと一緒の行動します。そう、4人がそれぞれリーダーになる事も出来るのです!
 つまり「同時に4人がバラバラに行動する」という芸当も可能な訳で、当然そういう行動が必要な場面も少なくありません。もちろん普段は4人全員が一緒に行動させるんですが。で、例えばもし祥と杢念がそれぞれ別の部屋にいる時には、行動する人を選んだらそのキャラのいる場所に画面が切り替わります。しかもリアルタイムですから、ある場所で何かを動かした時に、別の場所で与える影響がちゃんと反映されます。

 とまぁ、こういうシステムですから一筋縄では行かないのですが、さらにはあちこちに複雑な要素がいろいろあったりするので難しくなってます。
 例えば「ランダム要素」がいくつか入っているとか、時間が経つまで放っておくと勝手にイベントが始まってしまうとか(多くの場合、このイベントの起こり方をしたらかなり不利になる)・・・
 さらにはキャラに体力と精神のパラメータが設定されているのでうまく立ち回らないと悲惨な事になります。体力がなくなったら死ぬし、精神が限界を超えたら発狂してしまうって事ですね。

 ですから、難易度はかなり高いのですが、その代わり「理不尽」なトラップとかがあまりないのでちゃんと調べていけばクリア出来る仕掛けが多いです。その代わり、綿密なマッピング(特にアイテムの場所やマップのつながり)とメモは必須ですが・・・。
 極端に言ってしまうと、1回目のプレイであらゆる場所を調べてメモして、正解と思えるルートを探り出し、2回目のプレイで正解を辿るぐらいの気合いがないとちょっと無理かも。ただしそれぞれのパートで詰まっても「(それぞれのパートの最初から)やり直す」コマンドが標準装備されているので、他のゲームに比べればセーブデータの使い分けであまり悩まなくてもいいはずです。
 そんなこんなで難易度は高いのですが、物語もかなり練り混まれているので、難易度に見合うだけの価値はあると思います。

 もっとも、一番難しいのは「実物(ソフトその物)を入手する」事だったりするのですが・・・(リメイクも絶望的だろうしなぁ)

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 難しいんだけど、その難しさに耐えられる人なら楽しめるかと。
 しかし「発狂」した時のキャラのCG、怖すぎ・・・(汗)