悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲

アクション コナミ PS/SS


☆新たなる「ドラキュラ」

 「悪魔城」シリーズは、ファミコンで登場して以来、様々な機種にそれぞれオリジナルが出ている結構息の長いシリーズである。機種も多種多様で、ファミコンを初めとしてMD、PCE、アーケード、X68、MSX、ゲームボーイ・・・と、かなりの数が出ている。そして、PS版で先に出たこの「ドラキュラX」は、PCE版「ドラキュラX 血の輪廻(ロンド)」の続編でありながら、その実、完全な新作となっている。

☆月下の夜想曲

 さて、このゲームはいきなり前作「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」のファイナルシーン(の再現)から始まる。ここではリヒター(前作の主人公)でドラキュラと対決しなければならない。そしてドラキュラを倒すとやっとプロローグ。ここで、やっと主人公のアルガードの出番になる。
 この時点ではいきなり(ほぼ)最強装備である。だから「怖いものなし」なのだが、もちろんそのままゲームが進むほど甘くはなく、敵の死神によって装備を解除されてしまう。そこからがゲーム本編の始まりである。

☆混沌の城、悪魔城

 このゲームの舞台はもちろん「悪魔城」である。しかし今回は、行けるルートの数がかなり多く、今までのように一方通行な展開なはならなくなっている。しかも自分の生きたいように進める事が可能なので、「探索」という言葉がかなりピッタリである。
 さらに「魔法のかかった扉」や「仕掛けのかかっている扉」を始め、実に多様な仕掛けを解く事によって少しずつ行動範囲が広がるのは結構快感である。特にマップを見て「ここから先に行くにはどうしたらいいだろう?」と考えるのは楽しい。

☆コナミ版「メトロイド」にあらず!

 ところで、このゲームのシステムといい、構成といい、話を聞いただけでは任天堂の「メトロイド」に似ているな、と思うかもしれない。しかし、これはコナミ版「メトロイド」にあらず!かなりの部分で差別化がされていて、完全にオリジナルとして通用するばかりか、「メトロイド」ではやっていない事をやっている。
 例えば、「経験値」の導入のおかげでゲームの展開がダレにくいようになっていたり、所々にデモシーンを置く事でゲームの進み具合がある程度わかったりするなど、基本的に「ダレにくい」工夫がなされている。また、基本的な難易度が低いので比較的ゲームになじみやすいようになっている(「メトロイド」は難易度が結構高いので、辛いと言えば辛い)。
 さらにトンデン返しがあったりして、一筋縄ではいかないようになっているものの、じっくりとプレイしていればちゃんとマップが埋まるようになっていたりする(「メトロイド」では高度なテクニックが使えないと行かれない所が存在するが、こちらではほとんどない)。
 そして重要な事は、「まぎれもなくドラキュラである」という事。主人公こそベルモンド家の者ではなくなっているが、それ以外は間違いなく「ドラキュラ」の世界である。ついでに言えば、PS版ではリヒターは隠しキャラ、SS版では始めから使えるので今までの「ドラキュラ」がやりたい人はそれを使えばいいだろう。
 しかし、「必殺技」は自分で見つけなければいけないのだが、これは賛否両論あるのでは?少なくともヒントぐらいは欲しいのだが・・・。まぁ、それを除いてもかなりおすすめできるゲームなのは間違いない。

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まだクリアしてないんですが(というか今の時点でプレイ中)、かなりハマっています。
クリアしましたぁ!ラスボスはあっさり勝てたけど、その前にボスで死にまくった・・・
でもハマりますよ、本当。