GREEN 〜秋空のスクリーン〜

ジェリーフィッシュ AVG Win


GREEN

☆延期に延期(苦笑)

 一部では「PC-98最後の名作(大作)」として有名なタイトルがあります。
 その名を「ラブ・エスカレーター」。
 それは、本当に「・・・あ、出たの?忘れてた」って言われる程に(実話)発売延期に発売延期を重ねて(確か1年は余裕で越えていたような・・・)、最終的な発売日になってさえも「本当に出たの?」と言われるほどでした。
 しかしそれだけの事はあり、PC-98でアニメする18禁、というと「VIPER」シリーズしかないというイメージを吹き飛ばすほどに結構動きまわる内容でした。(とはいっても私は持ってるだけで途中で投げたけど・・・いや、やる時間がなくて(汗))
 そのスタッフたちが、今度はWindowsでまたアニメAVGを出すと言うではありませんか。それこそが「GREEN」だったのです。
 −もっとも、またもや発売延期に次ぐ発売延期があったのだけれど(苦笑)
 今度は確か・・・えーと。また1年ずれたんだっけ?

☆今度は動く!動く!

 で、肝心のゲーム(と言うか、この場合はデジコミというか・・・)自体は本当に1本道です。とは言っても分岐はあるんだけど、分岐のほとんどがバッドエンドなので(シナリオ上ではバッドに見えない物もあるけど、本筋から見ればバッド扱いでしょう)1本道という解釈で構わないでしょう。
 そして、ほとんどのシーンでアニメします。とはいっても基本的には口パクとかが中心。

 そして始めのうちは主人公が置かれている状況が変化するまでの話になっていて、この辺りでは特に派手なシーンもないし。
 ですが、ある事情が起こって、主人公が自分の映画を撮らなければいけなくなるのです。そして少しずつ物語は加速していきます。この辺りの展開は買ってきたゲームが18禁ゲームだという事を完全に忘れてしまうほど(苦笑)長い、長い。本当に(苦笑)
 そして主人公が自分の映画にぴったりなヒロインを見つけて、一緒に映画を作るようになって・・・と言ってみれば一種の青春映画ですね。それだけにパターンを知っている人には先が読めるかも(でもパターンだからおもしろかったけどね)。
 しかも登場人物たちがまたいい味で・・・主人公はいい意味で無器用だし、ヒロインは良くも悪くも感情を出す娘だし、ライバルは主人公たちに対しては「いい人」を装っているけどプレイヤー(観客)には悪人だというのがバレバレだし、とこれまたパターンではあるんだけど、いい意味でパターンをうまく組んでいるので楽しめます(こういうのは変にいじらない方が味がいいのだ)。

 そして、アニメの度合も少しずつ動きが出てきたり、と物語のテンポにうまく合っています。

☆・・・お前ら別人か?(苦笑)

 そうこうして、完全に18禁ゲームだって事を忘れていた頃に(苦笑)、やっとHシーンが出てきます。なんというか、やっぱり「お約束」で、主人公とヒロインが「演技指導」と称して恋人とのキスの感じを感じ取る為に−って流れでHシーンに雪崩れ込む・・・ぐれぐれも「800円本みたい」なんて言っちゃダメですよ(苦笑)
#私は思ったけど・・・まぁ、若くてよろしい(をい)

 ま、そんなこんなでHシーンの内容はかなり濃厚です。ええ、それはもう今までおとなしかった鬱積を晴らすかのように(苦笑)・・・というか、お前ら別人だろ?とつっこみたくなるほど(苦笑)
 もちろんヒロイン以外とのHシーンもあるけど、これらを見る時はその先が大抵BADエンドなので注意。もっとも、一部はBADはBADでも結構ハッピー?な終わり方ですが。

☆不満もあるけど

 ただ、やっぱり最初のHシーンまでがやたら長いとは思うし。これはセーブデータを作っておけばいいからまだいいんですが・・・途中で同じアニメを何回も見る事になるシーンはシナリオ上仕方ないこととはいえ、もう少し他に見せ方がなかったのかな?と思いますね。一応タイミングなどを工夫しているのはわかるんですが。
 あと映画の撮影を中心にした話なので、それなりに専門用語が入ってるので、少しついていけない感があるかも(あまり気にしなくていいレベルですが)。一応私は許容範囲でしたが。

 それから、これは単に好みの問題になりますが・・・
 言ってみれば「青臭い学生たちの青春」という感じの内容なので、そーゆーのが嫌いな人は最初から買わない方が賢明です(苦笑)お約束もいっぱい入ってるし。実際学園祭のイベントまでのお話なんで、無理もないんですけどね(マンガでもよくある展開ですし)。

 とりあえず、アニメで濃厚なHが見たいというならお薦め出来ますが・・・それ以外はあまり求めない方がいいでしょうね。それよりも「ラブ・エスカレーター」「GREEN」のおかげで、「アニメするHシーン」が見たい時の選択肢が増えたのはいい事ですね。
 今までは「VIPER」シリーズぐらいしか「買っても損はしない」ってレベルのがなかったし、そのVIPERは最近は・・・だもん(この辺はGT1のレポートなどを参照のこと)。

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 いや本当、Hシーンは濃厚だったけど・・・そこまでが長いからすっかり18禁ゲームだって事を忘れていたわ(苦笑)