My Girl

Jam AVG Win


My Girl

☆彼女はアイドル

 彼女のみつきは女子高生にして、人気のアイドル。
 彼女のアイドルデビュー前からつきあっていた私との交際の事は、二人だけの秘密。
 しかし最近は彼女の仕事も忙しく、なかなか会えない日々が続く・・・。
 そしてクラスメイトの柚さんや、みつきのライバルである亜矢さんも出てくるし・・・
 そんな私と彼女の関係はこの先どうなるのでしょうか?

☆システムは良好

 「My Girl」を出したJamというソフトハウスは今までにも「チェリージャム」などでシステムがよく出来ていたので、結構気に入っていたソフトハウスなんです。そこで、ゲームの紹介の前に「Jam」のシステムの特徴について少し・・・
 JamのAVGのシステムは基本的に「繰り返し型」のゲームに向いたシステムになっています。例えば最初からいきなりメッセージスキップが出来る、セーブ/ロードが結構早い、などなど・・・。特に「チェリージャム」ではこれがかなり生かされているおかげで、何回でも遊びやすくなっていてピッタリでした。
 で、このシステムの特徴は「My Girl」にも出ています。
 ・・・が、今回ばかりは「繰り返し型」にしては量が少ないせいか、システムがあまり生かされていない印象を受けます。

☆シナリオがちょっと薄いかな?

 ・・・と、見出しの通りちょっとシナリオが薄い感じなんですよね。実はこう感じる原因がちゃんとあります。それは、

1・平日に起きるイベントがかなり少ない(いつもは「授業」で終わり)
2・ヒロインのみつき以外の女の子の話が少ない
3・結局はほぼ完全に一本道である

 という点。
 特に、1はいくらスキップ出来るとはいえ、約1年の大半が「授業」で終わっている上にメッセージの変化もそんなに多くないため、結局スキップしまくる事になります。その為スキップしないで遊ぶと、「授業の合間にイベントがある」という印象に、そしてスキップしまくると今度は「イベントの合間に授業を飛ばす作業がある」という感じになってしまうのです。
 2の方はシステム上仕方ないのはわかるのですが、ライバルの亜矢さんとつき合う為には何回も亜矢さんに会わないといけないのにその変化が終盤になるまではほとんど変わらないのがちょっと・・・というところです。
 3はそのまんま。システム上、いわゆる「浮気」が出来ないシステムなので、基本的に一人に絞ってつき合わないといけない為、結果として「一本道」になってしまうのです。
 それと、イベントの大半がみつきの話など、「My Girl」のシナリオの大半がみつきに割かれている為に他の二人の印象が薄くなってしまったのは残念なところです。
(特に亜矢さんは割とお気に入りなだけに・・・)
 その辺りがもう少しどうにか出来ていればよかったのですが・・・。ただ、Jamとしては今回からCGを「ハイカラー」にしたという事もあってその実験作という感じのようなので、この点は次回作からに期待しましょう。

 ところで、「彼女がアイドル」という設定を見るとLeafの「WHITE ALBUM」を思い浮かべる人もいそうですが、アレとは比べないように(汗)。こちらはどっちかというと「ほんわかしたムード」を楽しみたい人向けの、軽い作りなので。(こういう「ほんわか」した感じの作品があるから好きなんですよ、Jamは・・・)

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