高町恭也と高町美由希は、山で剣の修業をしていました。
二人が修めるのは、表に出ることのない古武術−−「小太刀二刀流・御神流」。
その修業の最後の朝、家からの電話で二人は重要な事に気づきました。
「今日、始業式(入学式)じゃないか!!」
「い、いそげ!!」
もちろん、二人は速攻で荷物をまとめて、街まで駆けていったのは言うまでもありません。
そうして、慌ただしいながらも学園生活が再び始まったのですが・・・
ということで、いつもの「とらハ」とはちょっと毛色の変わった始まり方をする「とらいあんぐるハート3」。
「とらハ」シリーズ全作をプレイしている人の大半が言っていることなのですが、「とらハ」シリーズを通して言うと、
「ラブラブ&エロエロ」の1
「萌え」の2
「燃え」の3
・・・というのが通説なのだそうです(そこ、仮面ライダーの呼び名みたいだなんて言わないっ)。そして、私もこれに同感です。
確かに主人公とその妹が御神流の剣士なのをはじめとして、レンは中国拳法、晶は空手だし、那美も神咲一灯流の剣士(・・・というのはちょっと違うか?)だし・・・(笑)もちろん普通の人もいるし、「とらハ」のお約束の「ここでは存在が当たり前」なキャラもいます(とりあえずここでは詳しくは書かないけど)。
でもって、主人公の性格設定の関係で、前2作の「とらハ」とはシナリオの傾向が違っていて、戦闘シーンが多いです(この描写がうまいんだなぁ)。
おまけに戦闘シーンでは「アニメーション」もうまく使われていて、テンポが崩れにくくなっています(この部分は割と微妙なバランスで作られていると思う)。だから結構盛り上がるんですよね。
個人的には「技の演出」の使い方がうまいなぁと・・・だって、ギャグにも使ってるんだもん(いや本当、「あのシーン」では大笑いしました)。
でも、シナリオが「燃え」になっても、そこはやっぱり「とらハ」。
なんというか、あの「ぼのぼの」というか、「幸せ〜」な空間は健在でした。
というか、学園生活が中心(そりゃ、学生なんだし・・・)だから毎日戦っているわけじゃないし(訓練はしているけど)、話の進め方によっては友人たちとの学園生活が中心になります。
始めのうちは平和なんですが、やっぱりというか、それぞれの事情で事件が起こったりする(これも「とらハ」おなじみですね)わけで。それを目の前にして、恭也が「守りたい」と思った時。それは「小太刀二刀流・御神流」の出番・・・という感じですね。もちろん、「御神流」の出番があんまりないシナリオもあります。
そうして事件を解決して、またあの「幸せ」な空気が流れてくると、とっても嬉しくなってしまう・・・それが「とらいあんぐるハート3」の特徴で、これは前2作にはなかった面でしょうね。前2作は主人公が「普通の人」だったけど、今度は「御神流」の剣士だってのも理由ですが(今度は主人公自身が実際に「力」を持っていて、それで守ろうとするって事ですね)。
それにシナリオごとのバランスが今までよりもうまくなっていて、演出が良くなったこともあり、個人的には「大好き」な内容になっています。
それにしても、今回もキャラのセリフがおもしろいですね。
「とらハ2」では「にゃんがにゃんがにゃー」などが印象に残ったけど、今回はレンの言葉遣いが特徴的かな。ちょっと関西弁っぽい感じなんですけど、晶とのドツキ漫才(・・・と、端からはそうとしか見えない)での会話なんか、結構お気に入りだったりします。
しかも、今回はキャラのポーズも変化が大きくなった関係で、会話が今まで以上に生き生きとした印象を受けます。これでうまいなと思ったのはフィアッセと、先にも述べたレン&晶のドツキ漫才が多いですね(フィアッセのポーズも良すぎ)。あ、なのはも結構いい感じ(これは「リリカルなのは」でさらにうまくなってます)。
この辺りだけでも、前2作から格段に良くなっている印象を受けました。それまでの「とらハ」シリーズのちょっとした問題は、まさにこういう部分がちょっと弱い事でしたから(もっとも、これは3をやったから言えるのであって、3をやってないうちはわかりませんけどね)。
また、今回もやっぱり「懐かしのあのキャラ」たちの出番はあります。それも、今回は結構嬉しい現れ方をするんだよね。ああ、やっぱこうなったんだな、って感じで。しかも、今回は一部のキャラが事件に関係するようになったりしているので、前2作をやっているとより楽しめること受け合い。
何にしても、「とらいあんぐるハート」シリーズがこれだけ見事に綺麗なまま完結(「とらハ3」で完結なんです)したというのは嬉しいですね。久しぶりに「自然にシリーズになって自然に完結」したという感じで、それぞれの経過を見られたというのも嬉しいです。無理矢理シリーズになるよりは、こういう形できっちりまとまってくれる方が嬉しいですしね。
わたしは、高町なのは。
お兄さんの恭也とその友達の忍さんは大学に行くことになりました。
美由希お姉さんと居候のレン、晶はみんな進学し、フィアッセも元気でやっています。
たいせつな友達の久遠も元気だし、高山家は今日も平和です。
「うらあーー!のけ、おさるーー!!」
「いってーな、このカメ!」
「けんかしちゃ、だめーーー!!」
・・・今日も、平和です・・・たぶん(はぁ)。
そんなある日のことでした。
墓参りに行ったときに、あの不思議な宝石を見つけたのは・・・
ということで、予想通りに出ました「とらハ3」のファンディスク「リリカルおもちゃ箱」。
この中身は、ミニゲームとミニシナリオと、そしてアクセサリなのですが・・・ここではミニシナリオだけを取り上げます(アクセサリとミニゲームはわざわざ触れるまでもないと思うし)。
で、まずは・・・誰もが口をそろえて言っている事ですが、一応書きます。
「どこが『ミニ』シナリオだってぇ?」
・・・念のため書いておきますが、これは「嬉しい悲鳴」というやつなのです。
そう、「ミニシナリオ」とは言いながら、実は結構ボリュームがあったりするんですね。
この「ミニシナリオ」である「リリカルなのは」。
これは元々は「とらハ3」の中に含まれていた冗談シナリオが「嘘から出た真」というヤツで・・・その名の通り、なのはが主人公のシナリオになっていて、舞台の位置づけは「とらハ3」の後で、恭也が誰ともくっついていないまま1年が経過した頃・・・という事になっています(ちなみに「とらハ3」での各シナリオ上での事件は全て経過した、という事になっているそうです)。
そういう訳で「とらハ3」の補完シナリオみたいな部分もあるんですが、それを除いてなのはの話中心だけで見ても、結構ボリュームのあるちゃんとした1本のシナリオに仕上がっています。
この内容に関してはあんまり書きたくはない(いや、あの世界好きなんで、実際に自分で味わって欲しいんですよ)のですが・・・一応。「とらハ3」をやるなら「リリカルなのは」も絶対やりましょう。本当に「とらハ3」の世界が結構広がりますから。私もこれは意外でした・・・ミニシナリオとはいえ、侮りがたし。
うーん、まとまりにくいんで、ちょっとした事を。
「ク○○許さん」って人が多いですが(苦笑)、私はあんまし気にならなかったですね(苦笑)「いい友達じゃん」って思ってましたので(恭也と一緒)。
それよりも私が残念だったのは、○○の言葉遣いが、成長の関係か普通の人と変わらなくなってしまったことでしょうか(苦笑)あと知佳ぼーのCGがない事(がぁぁぁん)。
でも今回のおまけシナリオでヒロインに抜擢されたキャラがとっても可愛いと思ったからいいや(をい)
#でも、「ピンク」はびっくりしたが(苦笑)
いやー、本当に楽しかったわ。
個人的にはキーボートでも遊べた方が嬉しかったけど。
あと恒例ですが、「すぺじゃに」にあるアップデートパッチは当てましょう。ちなみに今度のバグの1つは「分身」だそうです(苦笑)「リリカルおもちゃ箱」には特に重要なバグはないみたいです(少なくとも私の環境では平気でした)。
あ、ついでに。好きなキャラはフィアッセとなのは、桃子さん。忍さんとは友達になりたいなぁ。あと久遠、私も抱きたい〜(もちろんキツネの方ね)
追加:2002年6月現在、とらハ123と「ラブラブおもちゃ箱」「リリカルおもちゃ箱」にさらなるおまけシナリオを加えた「とらいあんぐるハート123 DVD EDITION」が出ているので、こちらがお薦めです(全部まとめて買うより安いし)。