「レイディアントシルバーガン」(以下「シルバーガン」)というSTGがありました。
当初、ST-V基板のゲームとしてアーケードに登場した時は、いわゆる「STG」としてはかなり異色な内容−7つの弾の撃ち分け、極めてパターン性の高い「パズル」のような内容…といった内容で、かなりやりこまないといけない内容でした。
その内容はかなり濃かったものの、その性質上(特に「パターン性が高い」部分)シビアな面も多く、初心者にはついて行くのが難しかったのも事実です(これは後に出たSS版では改善したモードがあるが)。
そしてトレジャーは「レイディアントシルバーガン」シリーズの構想がある、と話していたことがあります。確か三部作として考えてる、だったかな?
そう、その第二作が「斑鳩」なのです。
この「斑鳩」は、「シルバーガン」ほどでないにしても、パターン性が高いのは相変わらずです。
しかし今回はシステムがかなりすっきりされました。
例えば、敵は「白」「黒」の2種の属性を持っています。そして自機は「白」「黒」の2種の属性を切り替えることが出来ます。
自機が「白」の時は敵弾の「白」い方を吸収出来て、「黒」い方は当たると死にます。もちろん「黒」になってる時は「黒」い弾を吸収出来て(以下同文)。
吸収していくと下のケージが溜まっていって、これは自分の好きなときに「解放」でホーミングレーザーを撃てます。
と、これが基本。
そして難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」の3種があって、スタート時に選択出来ます。このランクごとに内容が微妙に違っていて、簡単に書くと
とまあ、こういう風に書くと少しずつ違うだけに見えるのですが、実はこれが結構大違いだったりします。
でもHARDはともかくEASYとNORMALは、初心者でもちゃんと遊んでいけばいつかはクリア出来るレベルになっているのですね。基本的に理不尽な場面があまりありませんから(途中の高速シャッター地帯とか、高速スクロール+レーザー地帯は知らないと死ぬけど)。
この辺りは古き良きSTGらしさを感じますね。パターン性が高いとは言っても、ある程度のアドリブが効くし(序盤は、ね…)。
そして「斑鳩」の魅力は上級者のプレイを見る事でしょうね。
例えば「斑鳩」のトッププレイヤーたち3人(それぞれがEASY/NORMAL/HARDを担当)のプレイを収録したDVDが出ているのですが、このプレイはかなり美しいプレイになっています。もっとも、マネするのはかなりきつい部分が多いですが(敵の配置を完全に覚えてないと無理な芸当が多い)。
その他にも、人によって「あ、そういう手があったか!」というプレイがあったりして、そういう人ごとのプレイの違いを見るのが楽しいのです。
この楽しさというのは、パズルを少しずつ解いていく楽しみに近いものがありますね。
だから人のプレイで「そういう手があったか!」と思ったりする訳です。
何というか、ある程度解き方に幅のあるパズルという感じかな?
特に「弾を撃たない」という「ドットイーター」プレイが出来るというのが…
そして、アーケード版がいくらDCとほぼ同じ性能を持った「NAOMI」で出ていると言っても、DCのマーケットが少ないという意味で、DCに移植されるかどうかが不安がったんですが、これも無事に移植され、さらにはGCにも移植されました(こっちは販売はATARI)。
私はDC版だけ買っていますが、元々がかなり近いハードという事もあってほとんど文句を付ける場面のない内容になっています。
ただ、練習モードで、面を選択出来るようになる条件が「普通のモードで一度そのステージを1コインクリアすること」というのは若干疑問ですが…(これって、うまい人だけ練習しろってか?)
ちなみに初心者の場合は、GC版の方が、本体も手に入れやすいしいいかもしれません。DC版よりも練習に向いた内容になっているそうですし。ただジョイスティックは出てるのか…?と思いますが(コンバータは出てるかもしれないけど)。
追記:GCにも「ソウルキャリバーII」関連として市販しているジョイスティックがあるとの事です。(TS.EXEさん情報ありがとう)