「R・TYPE」を出して、一躍「良質STGを出すメーカー」としても有名になったアイレムが「R・TYPE」に続いて出したSTGは、当時としてはまさに「シューターへの挑戦状」とでも言うべき内容に仕上がっていました。
なにしろ、その難しさに「クリア出来る人は全国でも片手で足りる」とまで言われた程です。
というのも、STGの特徴の1つである「パターン性」をかなり極めた内容で、その為にいち早くパターンを見切って適切な行動をすぐにとらないといけない上に、ステージの構成もゲームのシステムに合わせてちょっとしたパズルみたいな感じになっていたのです。
さらにボスも単純に正面切って戦うのは無謀、という感じの物がほとんどで、その為攻略法を「見つけだす」事が必要だった為、攻略法を見つけられないと面クリアも無理なのです。
しかしそのカッコいいグラフィック、ポッドの特殊な操作などに惚れ込んでしまう人も少なくありませんでした。
そして、PCエンジンに移植された時は衝撃でした。
何しろ、いくつかの演出(グラフィック)が省略されている事をあまり感じさせないほど良く出来た移植になっていたのです。
さて、PCE版がどううまく出来ていたかというと・・・グラフィックは先述の通りあまり違和感を感じさせないようにうまく移植されています。例えば2面は巨大戦艦面で、アーケードでは背景として住居区が高速スクロールしているのですが、PCE版ではこれを省略、しかし別のCGを高速スクロールさせているので結果としてプレイしている間もあまり違和感がありません。
これは元々背景を見ている余裕なんてあまりない面だから、とにかく何かが背景で高速スクロールしていればプレイ感覚もあまり変わらないって事もあるけど、うまいやり方ではありますね。
それから、PCE版では最初にゲームの難易度を選べるのですが、この難易度設定もうまく出来ていて一番易しいモードでは、やりこめば必ずクリア出来るぐらいの難易度になっています。
例えば、敵の数が少々減っているので、弾避けをする必要が減っているとか、そういった感じになっているのですが、それでもやっぱり「イメージファイト」としての面白さを殺さない程度に抑えられています。
もちろんアーケード版の難易度からすれば甘い方なのですが、それでも3面ぐらいまでは充分に練習使えるバランスになっています(実際このランクで遊んでもアーケードでそこまで行く事は出来ます)。
その後の面はアーケード版でもそこまではあまり行っていないのでよくわからないけど、多分それなりに変化はあるものの予備知識にはなると思います。
それに元々「イメージファイト」は連射が必要なゲームですが、パッドに付いている連射装置を使っているとポッドシュートがやりにくくなるのですね。その配慮からか、オート連射のON/OFFも出来るのでそれなりに快適に遊べます。
で、本当ならその他の機種のも書いた方がいいのでしょうが、実はその他の機種版はほとんどやった事がありません。
なので、ちょっとだけ書いておきます。
X68版は、X68のドット比率の関係からか結構違和感があるように感じられます(横につぶれたような感じ)。
とりあえず基本的な要素はきちんと移植出来ているのですが・・・2面までしかやってません。
話では、ドット比率の関係で安全地帯が変更になっていたりするようです。
FM-Towns版はドット比率はうまく調整出来るけど、特殊なスクロール方法になっているモードではやっぱりやりにくいです(元々縦長なので、Townsでは画面が少々上下に任意スクロールする事でどうにか比率を同じにしようとするモードがある)。
でも再現度はさすがにかなりの物でした。これは3面まで。
ファミコン版は・・・やった事ないので不明。あまり期待してなかったけど。
3面ボスの安全地帯は有名ですね。ちなみにPCE版では別の場所の安全地帯を使わないと死にます。
確かFM-Towns版では使えたハズ・・・