LUNAR2 ETERNAL BLUE

メガCD版未経験者向けレポート


☆始めに

 SS版「エターナルブルー」が最初の「EB」だという人は結構いると思いますし、今となってはメガCD版「EB」とメガCD一式を入手するというのは厳しいと思うので、ここでは敢えて「メガCD版をやった方がいい」とは言いません。何だかんだと言っても、「メガCD版がいい」というのは経験者だから言える事だし。それにメガCD版にこだわらないのであれば、SS版もそれなりにきっちり「EB」してますから。

☆前作「SSS」から数百年後の世界

 「EB」の物語はまず、LUNARのそばで輝き続ける星、「青き星」から始まります。

 −−−かつての文明が滅んだ星、死の世界、常に凍てついた風の吹き続ける星・・・青き星。
 そこにただ一つ残る塔の中で、少女はただ一人眠りについていた。
 少女の名はルーシア・・・青き星のルーシア。

 彼女はLUNARから送られてくる女神アルテナの力を青き星に蓄え、青き星を復活させるという使命の為に眠りについている。
 しかしある時からLUNARからの女神アルテナの力が途絶えた。さらにかつて青き星を死の星と化した元凶であるゾファーの力を感じたルーシアは長き眠りから目覚める。女神アルテナの元に行き、ゾファーを再び封印する為に。

 その頃、地上ではヒイロとルビィは青き塔に入る為の鍵となるはずの「竜の目玉」を手に入れる為に竜の遺跡で発掘をしていた。そして家に帰ると「白の騎士」として名高いレオがグェン爺さんを訪ねていた。
 レオが青き塔に向かった事を知ったヒイロは急いで青き塔の中に入るが、その中では・・・

 という感じで、はじめのうちはヒイロとルーシアが出会うまで目的は見えてきません。
 ヒイロとルーシアが出会った時にやっと「ルーシアを女神アルテナに会わせる為に聖地ペンタグリアに連れていく」という目標が生まれる訳ですね。しかしルーシアは何故かアルテナ神団から「魔王ルーシア」として指名手配(?)されています。という事で始めのうちはアルテナ神団との追いかけっこになってます。
 その中で出会うキャラたち。そして様々な状況の中でルーシアの心はどう変化していくのでしょうか。

前作からいろいろ改良された点

 さて、「EB」は前作「SSS」に比べて改良された点が結構多いです。例えば、街の人はそのまますり抜けられる(ちなみにこの事を「街の人が単なるフラグキャラ化している」と批判している人がいましたが、実際にはメガCD版でもすり抜けられます・・・悪しからず。)ので「SSS」でありがちだった「おい!早くそこをどいてくれぇ!!」って状況はなくなっています。これって、結構ストレスだったからなぁ・・・
 また、戦闘シーンに入る時のアクセスも早くなっていて、散々不評だったアイコンの配置はやっとマトモになったおかげで間違って「AI」になりにくくなったのはいいですね(メガCD版でも「SSS」でも散々間違えて「AI」にしてしまったからなぁ・・・←経験者は語る)。
 その他には「紋章システム」の追加で戦闘に特殊効果を加える事が出来るようになったり・・・。結構楽しくなっているのは確かです。
 さらに武器などの特殊効果が「装備」「道具」メニューでわかりやすくなったり、物の売買の時に装備を変えてそのまま売る事も出来るようになったり、と結構細かい改良が多くていいです。

やっぱりある不満点(苦笑)

 でも残念ながら不満点もある訳で(苦笑)
 特に敵の配置は「SSS」に比べると「どう考えても全部と戦えと言っている」配置が多すぎだと思うんですが・・・。「SSS」から引き継がれている「ダッシュ」のおかげでテンポも崩れていますし。というか、狭い通路が多すぎ。レベルアップまでに時間が少しかかるようになった事も加えて、「無理に戦闘させられている」という感じが多少するのが残念です。戦闘そのものがおもしろくない訳ではないので、もう少しなんとかならなかったのかな?というのが正直なところ。
 特に前作「SSS」やメガCD版では、戦闘によるストレス値が低かったのでなおさらですね。
 あとバランスをとる為の処置なのかもしれませんが、店で売っている武器や防具の数が少ないように感じられます。

 とりあえず、メガCD版未経験者だと感じる欠点はこんなところでしょうか。
 全体としてはまとまっているので、メガCD版未経験であれば楽しめる内容になっていると思います。(メガCD版経験者だと感じてしまう不満がどういう物かはもう一つのレポートをお読みください(苦笑))

☆ETERNAL BLUE 〜永遠の想い〜

 とりあえず、前作「SSS」が気に入った人ならやってみてもいいでしょう。ただ、「SSS」をやっていないなら先に「SSS」をやってください(いやマジで・・・おもしろさが違いますから)。
 そうすれば前作「SSS」とは違う意味で、「いいモン見たなぁ」という思いでエンディングを迎えられることでしょう。
 何だかんだと言っても、やっぱりストーリーはいい出来ですから。


 とりあえず、メガCD版をやっていないなら割と楽しめる出来になっていると思います。
 ・・・盛り上がるの遅いけど(苦笑)中盤辺りから盛り上がるんだけどねぇ。


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うしとら
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