「メタルストーム」には、ある特殊な操作があります。しかもその操作が「メタルストーム」の独自性を作り出しているのです。
その操作とは、「重力操作」。その名が示すように重力そのものの方向を操作出来るのです。ただし重力は上下にしか切り替えが出来ません。もちろん、上方向に重力をスイッチすれば画面の上の方が足場になりますし、下方向にスイッチすれば普通のアクションゲームのように画面下が足場になります(ちょっとわかりにくい説明だなぁ)。
もちろん自機もその重力の変化の影響を受けますし、敵も背景や障害物に固定されている物と空を飛ぶ物以外は重力の影響を受けます。中には重力の変化がスイッチになっているトラップもあったりと、一筋縄ではいかない構成になっています。
言うまでもない事ですが、この「重力操作」をうまく活用して、ステージをクリアしていく事が重要になります。
実際には「重力の方向が逆転(変化)する」といったアイデアを使っているゲームには「ストライダー飛竜」などいろいろあるのですが、全編を通して重力の変化が重要になる構成をしている物では「メタルストーム」以外ではあまり見掛けません。
しかも「重力の変化」がゲームのアクセントになっている辺りは見事だと思います。
それに、ステージ構成もボスも簡単ではないけれども、何回も挑戦すれば必ず倒せるようになるようにバランスが取れていて、非常に楽しみやすい物になっています。
特にボスの攻略法を探す楽しみがあるのが良かったですね。しかも攻略法がまた、他のボスには応用が効かないし。つまりそれぞれ個性があるという事なんです。
久しぶりに楽しめるアクションを遊べて良かったと思いました・・・1周クリアするまでは。
そう、アクションゲームやシューティングゲームではよくある事ですが、2周目があります。
多くの人はここで「なんとか1周出来たんだし、2周もなんとかなるだろう」と思いながらスタートする事になるでしょう。しかしそこに現れるのは、生半可な気持ちでは絶対にクリア出来ない難攻不落の要塞と変化したステージなのです。
ある意味では、これこそが真のバランスなのかもしれません。そう思わせるほどに非常に厳しく、かついやらしい攻撃が待ちかまえているのです。
例えば、トラップのスピードが上がっている為に1周目の攻略法が不可能になっていたり、またある場面では攻略ルートをマジメに考えないと攻略が出来ないようになっていたり、またある場面では攻略法そのものを変えないといけないようになっていたり・・・敵の配置が変更になっているステージもあります。
さらにボスの面々が追い打ちをかけてきます。例えば、1面ボスは誘導弾が加わるし、3面ボスは安全地帯が変更されていて、さらにそこに入る事自体が厳しかったり(タイミングが全て)・・・などなど。変更点だけを挙げれば「なーんだ、その程度?」と思うかもしれませんが、実際やってみると完全に別物になっている事がわかるでしょう。それほどシビアな変更なのです。
そういう訳で、大抵の人は1周目で100回死ぬとしたら、2周目は余裕で500回は死ぬでしょう(苦笑)
逆に言えば、攻略するという楽しみの要素をかなり強めたのが2周目という事でもありますが・・・
この辺りがアイレムらしいと言えばらしいんですけどね(アイレムは元々厳しいゲームバランスの物が多いのです)。
ちなみにパターンにする事は可能なので、やりこめば必ず道が見えてきます。それまでに我慢出来る人はあまりいないかもしれませんけど(苦笑)
2周目ボスの攻略法を書いておきます。
1面ボス
誘導弾は破壊出来るので、それ以外は1周目と同じ。安全地帯は使えるけど、誘導弾は届くので注意。
2面ボス
とりあえず1機倒せばラクになります。
3面ボス
1周目とは安全地帯が変更になっています。ちなみに右下の円の下。ただしそのままそこにいても安全地帯にはなりません。まず円の下から少し右にずれた位置でしゃがみ(重要)、ボスの回りを飛んでいるビット(?)が自機の上をかすった瞬間に左にちょっと移動。書くと簡単ですが、実際には少しでも遅れたら即死なので非常に厳しいです。
4面中ボス
気合いと根性、以下略(いやマジで他に言いようがない)
4面ボス
以下同上・・・って殴られそうなのでマジメに書くか。基本的にレーザーの周期とボスの動きを考えに入れて行動する事。とは言っても、実際には厳しいのですが一応パターンにする事は可能です。どうしてもわからないなら、プレイ内容をビデオに録ってみるのも手です(基本的に理不尽な死に方が少ないボスなので)。
5面ボス
弾のスピードが上がってるだけなんで、4面ボスに比べたら易しい方でしょう。数回死ねばクリアの道は見えてくるはず(結局数回は死ぬんかい!)。
6面ボス
この設定作った人、鬼かい。・・・実はボス本体が足場になっているけど、この足場は3つあります(1周目と同じ)。しかし耐久度の差が異様に大きく、1つは2発で撃破、1つは約5発で撃破、1つは約15〜20発で撃破・・・と書けば勘のいい人はもうおわかりでしょう。
まずはそれぞれにA、B、Cと付けてそれぞれが何発で破壊出来るかを確かめておくこと。これをやらないとまず勝ち目はありません。それがわかれば、あとはいかにしてダメージを調整していくかが鍵になります。
・・・ところが、これだけでは終わりません(・・・改めて設定作った人に一言、「鬼!!」)。
実はこのボス、「あと1発で倒せる」ようになった後しばらくは弱点が出てきません。という事で、全部赤くしたからといってすぐに攻撃していると自爆してしまいます(しかも弱点が隠れている時間が少し長い)。
ラスボス
今までのボスに比べれば楽勝でしょう。3、4回死ねば倒し方は見えてくるはず(結局数回は死ぬんかい・・・)
しかし2周目、本気で厳しいんだよなぁ・・・道中も。
何回投げようかと思った事か・・・(涙)
とりあえず根気、あとパターンを出来るだけ確実に組んでいく事がクリアへの道でしょうね。
厳しいけど、決してクリア不可能ではないし意外と理不尽な死に方が少ないゲームですし。
・・・二度と2周目はやらんけど(苦笑)1周目だけはこの先もやるけどさ(苦笑)
あと、このゲームを紹介してくれたトミヤマさん、ありがとう。
出来れば、2周目が地獄なのを前もって教えてくれるともっとありがたかったかも(爆)