「マイケル・ジャクソン」と言えば大抵の人は知っているでしょう。
ゾンビたちと踊る「Thriller(スリラー)」、ヒットを飛ばした「BAD」、「SMOOTH CRIMINAL」・・・数々の曲とダンスをヒットさせた事でも有名ですね。特に「ムーンウォーク」などの独特の動きは有名でしょう。
そのマイケルは数年前に映画を作りました。その名も「マイケルジャクソン ムーンウォーカー」。TV放送の時のしか見てないのですが、内容はオムニバスのような内容で、「SPEED DEAMON」などの短編数本と、メインタイトルである「ムーンウォーカー」の長編を一緒に放映していました(実際にビデオで出ている「ムーンウォーカー」は「ムーンウォーカー」しか入ってないのかは知らないです)。
(追記:ここで書いてる長編の部分は、正しくは「SMOOTH CRIMINAL」でした。当時は知らなかったので間違って書いてました。)
そして、実は一部のセガ系ゲーマーにとっても有名なのです。
実はマイケルは前は来日するたびに、セガを訪れては大型筐体の体感ゲームを貰っていく(!)事で有名だったんです。つまりセガと仲が良かったんですね(今は知らんけど)。だから家には「アフターバーナー」などの大型筐体のゲームがいっぱいある、と(笑)
そして、セガとマイケルは映画「ムーンウォーカー」の時に、一緒になってそれまでマイケルが暖めていたゲームのアイデアを実際にゲーム化しました。
それが「マイケルジャクソンズ ムーンウォーカー」でした。
一般に有名なゲーム版「ムーンウォーカー」といえば、MD版でしょうね。
内容は映画を見ればわかると思いますが、ギャンクたちのたまり場にマイケルが現れて、コインをディスクマシーンへ飛ばしてBGMスタートさせるシーンから始まります。
そしてマイケルは扉に閉じこめられている子供たちを助けつつ、ギャンクと戦う・・・とそれだけなのですが(笑)、時々サルのパプルスが出てきます(マイケルのペットとして有名)。パプルスにタッチすると、パプルスを肩車にして、ボスの居所を教えてもらえます(笑)
そして目玉はやっぱり「ダンス」。
このゲームでは、敵が多すぎる時には緊急避難として「ダンス」をする事が出来るのですが、この時には敵も一緒に踊ります。
そのダンスの内容も面によって異なっていたと思うのですが、とにかくその動きは絶妙でした。一つのドット職人芸とも言えるでしょうね。なにしろ、クモがいるステージではクモも一緒に踊るんですから。
そしてダンスが終わると敵は一掃される、と(笑)バカと言えばバカなんだけどね。
でもゲームの内容はお世辞にも「とてもおもしろい」と言える物じゃないので(それなりに良くは出来ているのですが)、バカゲーとして遊ぶのが一番ですね。
・・・でも、いつのまにかプレミアソフトの仲間入りしてるのが困りものですが(某店がやたら高くするから)。
さて、アーケード版はというとかなり映画「ムーンウォーカー」に近いですね。
クォータービューのアクションゲームなんですが、ジャンプはありません。MD版と同じように手から光を出して敵を攻撃、緊急避難としてダンスがあります。
このダンスの動きはMD版より細かいかな(マイケルだけ)。でも演出はMD版より派手。
サルのパプルスももちろん出てくるんだけど、アーケード版では触るとマイケルがロボットにトランスフォーム(変身)して手からレーザー、溜め撃ちでミサイルを撃ちます(笑)MD版の場合、子供を一定の順番で助けないとロボットにならないのですがね。
アーケード版はMDに比べると少々難しいものの、内容はしっかりしています。この辺はさすがセガですね。時々理不尽な場面もありますが、そこはまぁセガだし(苦笑)
そしてステージの合間ごとにアメコミ風のアイキャッチが見られます。実はこのアイキャッチだけでアーケード版の方が好きだったりします。テンポもいいし。
名作と言うには似合わないけど、バカゲーとも呼びにくい。そんなゲームでした。
これを書いていたら映画「ムーンウォーカー」また見たくなっちゃった(苦笑)