今日も諸星あたるはガールハントにいそしんでいます。
「ねぇー、お茶しなーい?」と次々に女の子に話しかけているあたる。
すると後ろに殺気と共に「バリバリ」と電気のはじけている音が空から近づいてきて・・・
その後、「うぎゃぁぁぁぁぁっ!!」という叫び声が友引町に響きわたったのは言うまでもありません。
そんなこんなで、いつものような光景で「うる星やつら」は始まります。
今回の事件は、ある日空からいきなり光の柱が立った後に、なぜかあたるの家の上に子供がいて、しかも降りられなくて泣いている現場をあたるとラムが見つけたのが始まりでした。
どうもこの子供、何か普通の子供と違うようなのですが・・・
という訳で、メガCDで出ている「うる星やつら」はこの子供が原因で起こる事件を中心に話がすすむデジコミになっています。しかも基本的に音声だけで、文字はほんの一部にしか使われていません。それも「セーブ/ロード」画面程度にしか使ってないという・・・
数多くあるデジコミでも、ここまで徹底的に音声+アニメ、というのはPCEでも少ないのに、ましてメガCDでここまで徹底しているのは・・・おかげでほとんどTVアニメを見ている感覚で遊べるのですが、問題もあります。
というのも、当然耳が聞こえない人には辛い仕様なのですね。それでも原作を知っていればある程度メッセージは想像出来るんですが、ただ1ヶ所だけ、耳が聞こえない人が詰まってしまうような部分があるんです。これを除けば「うる星やつら」の世界に忠実なこともあって、原作を知っている人ならまず楽しめると思います。
操作はパッドとマウスに対応しているのですが、パッドでも遊びやすく出来ています。
システムはカーソルの形で「見る」「話す」「取る」「使う」、それを対象の上に重ねてボタンを押すというかなり単純なシステムなのですが、意外にカーソルが反応する場所が多いのでそれをいろいろと見ているだけでも結構楽しめます。
それから、このゲームには隠れキャラが異様に多く、あちこちでクリック出来る場所を探す楽しみもあります。時には意外なところに意外な反応があったり・・・これも出てきたキャラが異様に多い「うる星やつら」ならばではの隠し味ですね。ちなみに私が見つけたのは最低でも15〜20はあります(実際にはもっといると思う)。
余談ですが、隠しキャラが見られるのは一回だけなのが多いです。例外は「じんじゃあ・しゅがぁ・ぺっぱぁ」の3人組ぐらいかな?
あと隠しゲームも意外と多かったりします。単純なのが多いけどね(コタツネコと弁天のが結構熱い)。
しかしキャラデザインは個人的には「少し違うかな?」と思いますが、これは人によって違うので別に問題ではないでしょうね(私の場合、「うる星やつら」というとコミックスの後期なので)。
詰まった時のヒント。「花に話しかける」さーてどこでしょう?(耳が聞こえないとまずわからない内容なんだよね、このヒント・・・)
個人的には字幕も欲しかったけど、それなりに楽しめました。