うしとらのたわごと 2011年1月


「クトゥルー神話」の成立を語る本

 東京創元社から出た、リン・カーターの「クトゥルー神話全書」を読了。
 ううむ……少し前に翻訳の竹岡さんから聞いてはいたが、本当に「原註」「訳者注」「監訳者註」の多い本だなぁ……(苦笑)というのも、原注は主に「文中にそのまま入れにくいけど書いておきたい事柄」を、後者2つは補足説明(例えば文章をそのまま読むと誤解しそうな部分とか)や、リン・カーターの思い違い等の指摘が大半という感じなんですね。
 この辺は同じく東京創元社から出ている、同じくリン・カーター著「ファンタジーの歴史」を連想するなぁ(実は前にこの話を聞いた時に連想してたが、読んでて改めて(状況が)似てるなぁと思ったり……ちなみに「ファンタジーの歴史」も訳註の数がかなり多いのです)。

 とまあそれはさておき、この本は読んでて面白かった。というのも、読む前は「ファンタジーの歴史」みたいな感じの物なのかなと思ってたら、前半はラヴクラフトの活動を中心に解説していく……のだけど、この内容がラヴクラフトに対して割と厳しい態度の所もあったりして(まあ理由も頷ける物だけど)読んでて「ほうほう」と思ったり。
 中盤からはラヴクラフトに関連する人たちの話も段々入ってくるけど、その中で彼等の作品がどう出て来たか、とか「ウィアード・テールズ」の成長なども説明されるようになり……という感じで、要するに解説を交えた歴史書みたいな所もあったりするんだけど、この辺が読んでて「固くない」のですね。だから読んでて面白い。

 そして、えーと……リン・カーターも結局感情を抑えないで書いちゃう人なんだよなぁ(苦笑)と思う所がまた面白いんだけど。えーと……ぶっちゃけ「お前ダンセイニ好きすぎるだろ」と(苦笑)これまた「ファンタジーの歴史」を連想した部分ですが。
 (……だってなぁ、ダンセイニに関する記述を一気に4Pも使うか普通まあ説明だから必要なのはわかるが他の作家に比べると明らかに文章量多いだろ!(苦笑)(注1))
 (そして読んでて思った事。「もしリン・カーターが目の前にいたら肩をポンと叩いて血涙と歯ぎしりをみせつけてやりたいっつーか羨ましすぎるぞこんの野郎」)
 まあだから面白かったんだけど、と言うと怒られそうだな……(苦笑)

 あと、うーむ……次の版だと確実に直されるだろうなと思うトコと、直されるかどうかな……?と思う箇所を見つけたのは気になるが、まあ重版の際に直される……かなぁ。(前者は「えーと、にんべん?いとへん?」、後者はある作品のタイトル表記の統一。)

 注1:大袈裟に書いてるので念の為。実際には説明の文章「全部」なら他の作家もそれなりの量になるはずだが、書かれてる箇所がバラバラなんだよね。


ここんとこの近況

 うーむ、「たわごと」書くのサボりすぎだなぁ……
 という事で、少しだけ。

 少し前から使ってる物。
 まずロクシタンのシアバター。
 寒くなってくるといつも手が荒れてくるんで、何かいい物はないかな、と思ってたら最近はシアバター配合のハンドクリームも色々出てるのね。それに毎年買ってたクリームが、今回はなんでか行きつけの店に入ってない。
 で、シアバターをググって調べてたら、大抵の人のお薦めがロクシタンのシアバター……という事で、気になってたので買ってみたのです。
 最初は150mlのを見て「デカいなぁ」、そして「高い(買うのにちょっと勇気がいる値段)」と思ってたけど、しばらく使ってみて納得。うん、この量じゃないと日常的に使うにはちょっと足りないんだな(ガンガン使うって意味ではないので念の為)。
 私の場合夜寝る少し前辺りに使う程度だけど、それでも結構保湿が効いてくるなあ。
 ちなみにこれはあくまで「保湿」、つまり手の肌の状態を保つ為に使うような物なので、本格的に荒れてきた場合は素直に別の薬用ハンドクリーム(私は資生堂尿素10%クリームを使用)のを使うようにする、という使い方にしてます。つまり手の荒れは「治す」ハンドクリームを使って治して、普段はシアバターを使うって事ね。このおかげで手がひび割れなどで痛くなる事が格段に減ってるので嬉しい。

 もう1つは懐中時計。
 いや結構前から懐中時計欲しいなーと思ってたのと、いい加減腕時計で腕がしびれるのが嫌になってきたので思い切って買ってみたのですね。
 買ったのは富士精密のROGARのRO-023MR。
 時計は自分が使うもんだし、人に見せる気はないし、という事で出来るだけシンプルでそれなりの値段のが欲しいなぁと思ったら、丁度いいのがこれと、もう1つは他社の電波懐中時計だったんだけど、後者は店の在庫はなし、メーカー在庫もなしという話だったのでこっちになったんだよね。
 サイズも丁度いい感じだし、結構気に入ってる。

 という事で、ちょっと前から使いだした物の話でした。


話そのものがネタバレ(苦笑)

 「マリア様がみてる ステップ」をやっと読了。
 いや時間がかかったのは単に読むのをサボってただけなんだけど……まあ、これでやっとUGOの新刊(これは「ステップ」ネタなので……)を読める。(一応補足しとくと、遅くなったのはコミケ収穫を消化してたからってのもあるので念の為。……そりゃデモンズソウルもやってましたけど(をい))

 しかし各所で微ネタバレで「家系図」とかそんなキーワードが出てきてたのは覚えてるんで、読んでて「……もしかして」と思ったけど、やっぱり全編を通してイタズラしてるなぁ、今回(苦笑)
 まあそんな訳で、今回は話そのものがネタバレになっちゃうので書ける事がほとんどなし(苦笑)

 しかしまあ、確かに「いつもの」マリみての要素(山百合会とか、薔薇さまとかそういうキーワード)は出ないけど、それでも話を構成するあるネタが「マリみて」につながってるから「マリみて」以外のタイトルでは出しにくいなぁ。
 あと一部でも出てる声だけど、今回登場してる男性キャラは描写がいまいちというか、「えー?」
 ……いや現実的じゃないとかそういうのも確かにあるんだけど、それ以上に「中心人物の行動や話の流れに都合が良すぎる」という印象が強い。「タイミングが良すぎる」とか「御都合主義」とかそういう問題じゃなくて、んー。「単純にこういう話の流れになったからこういう行動をしてもらいましょう」とだけ、ってで出してる「だけ」という印象というのが近いか。(つまりその辺がちと……あくまで「マリみて」だし、男性キャラは中心人物の話の添え物だってのもわかるっちゃーわかるけど……それにしちゃ「都合が良すぎる」とかそういうのとは別の印象が強いんだよなぁどうも。説明しにくいけど)

 まあ今回は全編通してのイタズラがメインっぽいんで、それはそれで楽しめましたけどね。


コミケ後の……

 うう……コミケの翌日だけど、今回は流石に家で過ごしたい気分。というか……疲れた(苦笑)
 まあここ最近は、アニメなどではワザと興味を持たないようにした物が多いので、その関係で買う物があまりなかったりするんだけど、それにしても3日全部合わせても1万5千円以下で済んでしまったのがちょっとびっくり(ちなみに3日目は1万。これもびっくりなんだけど)。
 ただまあ、通販に回したり……えっと、一部の店で購入特典付きのがあって、そっちの方がよさそうだったのと、会場だと行くのが遅れる関係で完売してそうだからと通販に回した物が一部あるので、その分若干増えるからまだまだだけど。というか落ち穂拾いの方が金使うよな、ここんとこ……(汗)

 まあそれはさておき、コミケ資金の残りを一部は新PC組むのに回したいなぁ……とも思ってるので、さていくら残るのかちょーーーーっと……(汗)
 ちなみにCore i5かi7のPCを組んで、新たなキャプPCを組みたいんですよね。MonsterX-csi2でビデオ・S端子キャプ、MonsterX2でD端子、PT1/2で地上デジタルキャプが出来るPCが欲しいなぁ……と思ってるもんで。
 ……本当は今のキャプPCでも出来る事は出来る(というか実質そんなに差はない。CPUはC2Qだから64bit対応だし、決定的な違いがあるとしたらi7にすれば最大8スレッド及びDDR3でデータ転送が早くなる、ってだけでそれ以外はスペックとしては差はあまりない)けど、やっぱi5/7もちょっといじってみたいなーって気持ちがあるもんで(要するに「面白そうだから」ってだけで、深い意味は全然ない)。まー、無理に理屈付けるとしたら……USB3.0載ってるのってなんかカッコよくね?程度か。

 という感じで新年早々妄想しまくりですが、まあいい。妄想するだけならタダだし。

 (ところで、積んでるコミケの収穫さっさと読めよ? >俺)


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