この世の果てで恋を唄う少女
YU−NO

エルフ AVG SS


YU-NO:A girl who chants love at the bound of this world.

☆SSに移植された「YU−NO」

 さて、PC−98版から約1年後の97年12月4日、「この世の果てで恋を唄う少女 YU−NO(以下「YU−NO」)がSSに移植されました。これによって、一般の人にも「YU−NO」を楽しむ機会が増えたのは大変うれしいことです。

 SSに移植されるにあたって、98版のシステム・ゲームバランスなどの改良が加わる事は以前からアナウンスされていましたが、その具合はどうなのか、レポートしたいと思います。なお、ゲームそのものの内容は98版に準するので、評価そのものは98版のレポートを見てください。

☆アニメ

 アニメは・・・「エルフさん、ビデオで出さない?」と思うほど。SSだから仕方ないとはいえ、少々汚いのは・・・(涙)
 うーん、これがPSだったら・・・いや、言うまい(言っちゃってるけど)
 オープニングデモは賛否別れそうですね。あそこまであらさかまに「答え」にしなくてもよさそうな気がするけど・・・(汗)終盤近くのアニメも入ってるし(汗)
 個人的にはPC版のデモもそのまま入れて欲しかったんだけど・・・。

☆システム

 98版はマウス前提のシステムでしたが、SS版はコントロールパッド前提にしているようです。結構やりやすくなっています。画面には細かい演出も加わっているのですが、これが実にいいアクセントになってます。
 セーブポイントが増えたり、宝玉の数がPC版の8個から10個に増えたりしている他にも、PC版にあった「わかりにくさ」を解消する方向でアレンジされている為、より一般向きになったと言えます。

 問題といえば、メッセージのバックスクロールの対象になるメッセージが「音声の出るメッセージのみ」だという事でしょうか。「『EVE』SS版のマネ」と言われたくないんだろうけど、やっぱり「全てのメッセージ」を対象にして欲しかった。「YU−NO」では、ちょっとしたメッセージが気になる事も多いので。

 あと、全体のスピードは快適なテンポです。たまにCDアクセスのシーク時間があるけど、それはしょうがないし。

 欠点というか、SS本体の性質上しかたのない欠点は「CDの入れ替え」が結構あるという事。もっとも、これを解消するにはSSにHDDを入れるぐらいしかなさそうなんだけど・・・。ねぇ、セガさん、HDDシステム出さない?(うまくやれば結構イケると思うんだけどねぇ)これは「YU−NO」に限らず、CD枚数の多いゲーム全般に言える事なんだけどね。CDドライブを開けると必ずSSシステムメニューになるから、ちと面倒だし。
 とはいえ、実際にプレイするとわかるのですが、極力CD入れ替えが少なくなるように作られてます。だから別の時間軸に行くとかしなければCD入れ替えはあまり必要ないです(実際、単にストーリーを進めてるだけならCD入れ替えは必要ない事もある)。

☆ストーリー

 シナリオは、PC版ではスペシャルディスクで出た「それゆけ!セーレス」がSS版ではそのままストーリーに組み込まれています。元々PC版に入るはずが、ディスクの容量の関係でカットされた話なのでこれはSSの特権でしょうか。ただし、PC版は他にもスペシャルディスクに入ってる物があったけど、これらはSS版には入ってませんが仕方ないでしょう。これらはゲームに直接関わる物ではないし。

☆初回限定版など

 マウスが付いて来ます。特製ケースが付いてます。限定2万です。それ以上の価値はないので、本当に「YU−NO」が好きな人でなければ買う必要はないです。
 クリアポスターは、まぁ「欲しいと思う人なら」ってとこかな?
 私は「ぜってーどこにもやらん」ですけど。額に入れて飾る!!

98版のレポート

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