うしとらのたわごと 2013年10月


来月の請求書が怖い買い物

 ダンセイニ関連の洋書をいくつか購入。本当は今月初めに届いたのもあるけど色々サボってたのでついでにここでまとめて書く事に(いずれもダンセイニ関係だしねぇ)。

 まず、「The Emperor's Crystal and Other Lost Tales Vol.2」(Pegana Press)。これは以前にも購入した「Lost Tales」の第二巻で、生前に雑誌掲載されていた単行本未収録作を9作収めた物。
 ちなみに今回はハードカバー版とソフトカバー版の2種で販売なのですが、思い切って両方とも購入。……来月の請求書が怖いなぁ……(自業自得です)
 ちなみに合計で約3万なのよ……1冊が結構高いのは「個人出版」かつ「手作り(昔の印刷方法を採用してる)」なのが1つ。他には「わざわざ結構貴重な活字と紙とインクを使っている」ってのもあるようですが。なので、番号入り92冊(両方合わせてか、それぞれ92冊なのかは不明。多分前者だと思う)との事。
 まあそれはともかく、ハードカバーとソフトカバーの違いは装丁の違いだけで、中身は完全に同じ物です。私の入手分はハードカバー版がNo.4でソフトカバー版がNo.5でした。またダンセイニが描いた絵も1つ収録。

 お次は、「Lord Dunsany, H. P. Lovecraft, and Ray Bradbury: Spectral Journeys」で、これは「Studies in Supernatural Literature」シリーズの1冊として出た物。著者はWilliam F. Touponce(「読み」はウィリアム・F・トゥポンス……かな……?)で、主にブラッドベリ研究の本を出している人のようです。
 内容は題名の通りダンセイニ、ラヴクラフト、ブラッドベリの3人についての記事をまとめた物なんですが、今回は「全部書き下ろし」のようです。で、それぞれが「Lord Dunsany, or Beauty」「H.P.Lovecraft, or Shock」「Ray Bradbury, or Nostalgia」という題。
 例によってダンセイニの項を少しだけ読んでみたけど、うう、当たり前だけど英語だからキツい(苦笑)ちょっと気付いたのは、引用などの表示も記事の最後に書いてあるんだけど、引用元は必ずしも初版本からじゃないのね(例えば「ペガーナの神々」は1911年英国版を引用元にしている)。でも引用したページと出版年も併記してあるんで、原書を参照しやすいねぇ。
 また引用元や参照元はかなり豊富なので(例えばラヴクラフトの方だとペンギン・クラシックスのも参照元に入ってる)、それらを見るだけでも結構面白い。

 とまあ、久々にちょっと金銭的にはキツくなる買い物だったけど、結構満足。
 ……全部読むの?って質問にはノーコメントとさせていただきたいが(と言って逃げる)


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